<Much Needed Sunlight> 1月は日の短さ、寒さ、天気の悪さの三重苦で気が滅入ることが多いが、今日の午後は久しぶりに青空が広がる。青といっても群青色に近いが、少しでも日を浴びたくて散歩にでかけた。
町を南北に走る道路A429は、もともとは紀元1世紀に建設されたローマ街道のフォスウェイ(Fosse Way)で、その呼び名は今でも使われている。フォスウェイはイングランド南西部のデボン州エクセターから、東部リンカンシャー州リンカンまで伸びる全長約370㎞の大幹線道路である。モートン・イン・マーシュはそのちょうど中間地点に位置しており、古くから市場町として発展した。
町の中心地(ハイストリート)に並ぶ石造りの建物は、中世以降、コッツウォルズの羊毛産業が頂点に達する13~14世紀頃までに原型が作られた。時代ごとに少しずつ改築されてきてはいるが、昔日のたたずまいを今もとどめている。